インドの酒事情 その3

地酒
インドの地酒としては、ダークラム(ブラックラム)というサトウキビから作る蒸留酒(コーラのような色をしている:アルコール度はウイスキー並み)があげられる。“Old Monk”というブランドがNO.1の人気であり、安くて旨いので私はこれを愛飲した。
飲み方としてはコーラ割りが美味しいといわれているが、インド名産の紅茶にこれを垂らせば、味も香りも最高! 風邪を引いたらラムのお湯割にレモンを入れて飲めばすぐ直るとか。但しこのラムの大瓶(オールドパーに似ている:写真)は割れやすいので、持ち運ぶ時には小瓶を買うことをお薦めする。私は大瓶が割れるという事故に2度も遭っている。一度は帰国時のチェックイン荷物に入れたので、他の衣類などに着色して大変な被害にあった。バッグを開けさせた成田税関の役人も気の毒そうな顔をしていたのを思い出す。

レストランでラムといって注文すれば通常ダークラムが出てくるので、ふつう(透明)のラムを注文する場合はホワイトラムと言わなくてはならない。
ビールはKingfisherが最も一般的であり、味は悪くない。
国産ウイスキーも有るにはあるが、私はお薦めしない。
国産ワインでは”リビエラ”が一番といわれたので、それを飲むことにしていた。しかし国産でもワインは高い。デリーで現地の人に人気のあるレストランに行ってリビエラを飲んだのだが、請求金額の半分がワイン代だった。
輸入酒
インドでは輸入酒は目の玉が飛び出るくらい値段が高い。
デリーの日航メトロポリタンホテル(当時)では下町のナポレオンいいちこ(900cc)が4,000ルピー(当時の為替レートで1万円)もした。日本のドン・キホーテで買えば800円程度の代物が、である。
ある駐在員の方の送別会でこれを3人で2本飲んだことがある。3本目はさすがに自重した。税金とサービス料を呑んでいるようなものだ、馬鹿なことをした。
ジョニ赤がシングル一杯で600ルピーくらいではなかったか。ブランディーなんてもってのほか、とにかく輸入酒は絶対に飲んはでなりません。

その4に続く